米国産牛肉2
(目安:2分)
藤木です。
昨日はアメリカホルモン牛という題名にしましたが
堅苦しくない感じにしようとしたからですのでヘンな題名と思われた方、ご容赦を!
(今日のでもそれほど堅くないかと思い修正しました)
ホルモン剤使用の米国産牛肉のキケンについて書いていた昨日の話を続けます。
国内に輸入されてくる米国産牛肉に含まれるホルモン剤(エストロゲン)濃度について、
約600倍と検査結果が出ているところがあるにもかかわらず、旧厚労省は国内産牛肉の2~3倍と報告し
輸入禁止等の措置はとらなかった。
私はこれに2点疑問があります。
1つは、2~3倍と報告した根拠
もう一つは、2~3倍と報告した意図(なぜ輸入を止めないか)
まず2~3倍とした根拠は、
測定法が違っていたからです。
旧厚生省は古い検査法で、
その精度は最新の検査方法に比べて20分の1~100分の1程度ということですが、いまだに最新の測定法で計測していないそうです。
(作為的にそうしていると感じますね、、)
2~3倍と600倍では天と地ほども違いますが
実際の報告をしたくない理由があったのでしょう。
ではその意図(なぜ輸入を止めないのか)について、
元厚労省の職員に尋ねると
「高濃度のエストロゲンを理由にアメリカ産牛肉の輸入を禁止したらどうなりますか。日本はEUじゃないんですよ。牛肉戦争をして勝てると思いますか」
そう答えたそうです。
官僚の不作為が、やがて医療費の増大となって、国民がそのツケを払うことになるだろう、
参照した資料は最後そう締めくくっていました。
「ホルモン漬けアメリカ産牛肉」が乳がん、前立腺がんを引き起こすリスク | 文春オンライン
日米の良好な貿易関係維持が不要だとは
もちろん言いません。
ですが、成長ホルモン剤使用牛肉の輸入を許さなければならないことなのでしょうか。
ホルモン剤使用で上がる米国企業の10%の利益と
輸出先国の消費者が被る全体の損害。
これを天秤にかけたら
確実にマイナスだと思いますが。。
強い米国には従わざるを得ない構図が
見て取れます。
一方、
EUでは、米国との間で続いてきた米国産牛肉をめぐる長期の貿易紛争に終止符を打つため、
米国からの牛肉輸出を増やすことに合意し、
2019年8月2日にトランプ大統領が発表しました。
ただし、その内容は今後7年間かけて米国産牛肉の輸入割当枠を年間35,000トンにまで拡大することですが、輸入を認める牛肉はあくまで成長ホルモン剤を使用していない肉であることを条件としております。
EUは 米国との関係を修復しつつも
国民を守る姿勢もしっかりと貫いている
対応だと思います。
(それに比べて日本は・・汗)
かなりの差を感じますね。。
長くなってしまったので明日に続きます。
ありがとうございました。
藤木