添加物・リン酸塩について考えてみた。
(目安:2分)
藤木です。
私が手伝いに行っていた添加物無添加仕出し弁当さんを昨日は
話題にしましたが、続けます。
この仕出し弁当屋さんでは
掲げているものの一つに
「防腐剤、合成着色料、リン酸塩不使用」
がありました。
この中の
リン酸塩が気になり調べてみたくなりましたので
今回取り上げてみました。
いろいろ調べてみると、
過去雑誌でも特集が組まれていたほど
添加物として有名ですね。
特に目立ったのは
週刊現代(講談社発行・2017年11月4日号)に、特集記事「危ない食品添加物『リン酸塩』が入っている食べ物はこれだ」
見出しも「それでも、まだ食べますか」「血管を詰まらせ、骨が脆くなり、腎臓にもダメージが!」
という派手な見出しの記事があったそうです。
加工食品におけるリン酸塩からのリンの過剰摂取が
カルシウムの吸収を阻害する、腎機能の低下を招くなどの健康影響があるので注意が必要とされています。
食品には、もともとリンが多く含まれており
日本人の食事摂取基準でリンの目安量は、
成人男性1000mg/日、成人女性800mg/日
これに対し、
例としても豆類、魚類は特に多く、
(可食部100gあたり)焼きのり700mg、きな粉660mg、するめ1100mg、脱脂粉乳1000mg、しらす干し860mgなどが
摂取できるようです。
実際の摂取量は、
2015年国民健康・栄養調査のリン摂取量は男性で平均1063mg、女性で925mgと、目安量を上回っていると。
つまり、
通常の食生活でリンが不足することはほとんど無く逆に過剰摂取が心配ということ。
ここで参考になる数値が「耐容上限量」。
日本人の食事摂取基準で定められたもの
この値を超えて摂取した場合、過剰摂取による健康障害が発生する(リスクがゼロではなくなる)ことを示す値
リンの耐容上限量は、18才以上の男性・女性とも3000mg/日
この量が健康障害が起こらないリスク許容のギリギリライン
ということですね。
では、食品添加物のリン酸塩はどうなっているか。
ハムやソーセージの結着剤
プロセスチーズの乳化剤、pH調整剤、酸味料、製造用剤などに使われ、加工食品の食感や見た目、味を向上させるはたらきがあり
一番リンの含有量の多いソーセージが250mg/100g程度らしいです。
そしてリン酸塩からのリンの推定一日摂取量は、200―300mg程度らしいので、
3000mgの上限に対して1300㎎程度
これなら余裕じゃないか、
という判断になるかもしれませんね。
長くなったので次回に続きます。
ありがとうございました。
藤木
(参照)国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
「健康食品」の安全性・有効性情報