一価不飽和脂肪酸2(オレイン酸)
(目安:1分)
藤木です。
一価不飽和脂肪酸について書いています。
今日は代表的な一価不飽和脂肪酸、「オレイン酸」を取り上げます。
オレイン酸の名称はオリーブオイルから単離されたことが名前の由来となっている脂肪酸です。
(シス型の一価不飽和脂肪酸になります。トランス型ではないって
ことですが、後日トランス型には触れます)
オレイン酸は、以前地中海地域の人々が、食物をたっぷり食べ、ワインを多飲するにもかかわらず冠状動脈性心疾患の発症が少なく、健康が維持されているのはオリーブ油の効果であり、したがって、多く含まれているオレイン酸の効果であるという説が有効だったそうですが、今は変わっているそうです。
地中海料理の有効性については、オリーブ油のみによるものではなく、新鮮な魚介類や野菜をオリーブ油、ニンニク、トウガラシなどで調理することによる相乗的効果であると理解することが適切と考えられます。
オレイン酸の健康に有用な点
「LDLを増加させず、HDLを減少させない」
(コレステロール降下作用は多価不飽和脂肪酸より弱い)
多量の摂取は冠動脈疾患のリスクになることが示唆されており、過剰摂取に注意
酸化に対する安定性があり、体内における過酸化物の発生が抑えられる。
LDL降下に対する効果については、オレイン酸だけの単独効果ではなく、ω-6脂肪酸のリノール酸と併せて摂取することで効果が高まるという見解が有力になりました。
また、体内における酸化安定性が高いので一定量の摂取をするのが良いようです。
オレイン酸は炭素鎖の二重結合が1つ増えて、ω-6脂肪酸であるリノール酸が生成されたり
またそこから二重結合が更に一個増えてω-3脂肪酸であるα-リノレン酸が生成されたり
するので、このような関係もあり、重要な脂肪酸のようですね。
オレイン酸は一価不飽和脂肪酸ですから、ω-9脂肪酸です。
ω-3、ω-6脂肪酸と異なりω-9脂肪酸は、必須脂肪酸には分類されません。
(ω-9脂肪酸がヒトを含めた動物の体内で飽和脂肪酸であるステアリン酸から合成できるので)
オレイン酸についてはこのような感じです。
(構造も書きたかったですが、一般的に
ガチ化学的な用語が並んでも普通は面白くないと思うので、
あまり書かないことにしました)
私もオリーブオイルはよく使うのですが、
量を多く使い過ぎず、他の多価不飽和脂肪酸と併用して使うようにします。
今日もありがとうございました。
藤木
今日のおまけ
今日は真あじがあったので、
久しぶりに魚を三枚に下ろしてあじの南蛮漬けを作りました。
醤油も添加物の入っていない安心な醤油を自然食品店で購入。
初めてつくった割にはとても美味しくできたと思います。
魚は多価不飽和脂肪酸を含むので重宝しますね
(多価不飽和脂肪酸はもう少し後で取り上げます)
そしてそのあと空手の師範から教えて頂いた梅醤番茶をつくりました。
三年番茶に梅干し・醤油・お好みで生姜を加えます。
美味しかったです。
健康第一。